AGAの治療に内服薬・外用薬(ミノキシジル)が効く医学的な仕組みとは?

本記事では、男性の薄毛の原因に多い、AGA(男性型脱毛症)の治療において用いられる、内服薬や外用薬がなぜ有効なのか、そのメカニズムについて解説いたします。

 

最近よく耳にするAGAという言葉ですが、実は一体何のことかよくわからないな?という方も多いのではないでしょうか。

また、内服薬のフィナステリド・デュタステリドや外用薬のミノキシジルといった薬の名前を知っていてもそれらがどう作用しているかわからない人も多いはずです。

 

AGAとはAndrogenic Alopeciaをの省略で、日本では男性型脱毛症と呼ばます。

主に思春期以降に始まり徐々に進行する脱毛症のことと定義されます。

 

日本人男性の場合は20代後半〜30代にかけて発症し、40代以降にかけて進行することが多いです。そのためできるだけ早くからケアが大切です。

 

ここで毛周期について話しますが、毛周期は1本の髪の毛が生え始めてから抜け落ちるまでをヘアサイクルのことです。

これがAGAの場合はジヒドロテストステロンという男性ホルモンによって髪の毛を作り出す毛母細胞が破壊されてしまうため、成長期が短くなってしまいます。

 

その結果、また髪は細く短い状態で成長期を終えることになるため髪の間から地肌が透けて見える薄毛と呼ばれる状態になってしまうのです。

ここではAGAに使用される薬について常識の範囲の知識で解説します。

 

【内服薬:フィナステリド】

一般名:フィナステリド

商品名:(先発品)プロペシア、(後発品)フィンペシア・フィナクス等

 

AGAを引き起こすジヒドロテストステロンは、テストステロン(男性ホルモン)がとある酵素と結合することで作られます。

 

フィナステリド はこの酵素を阻害し抑制することでAGAの進行を遅らせることができます。

 

【外用薬:ミノキシジル】

血管拡張作用により、頭皮に塗ることで頭皮の血行を促進し毛母細胞を活性化させます。

ただ服用には副作用の可能性等もあるため、使用は医師との相談の上に行ってください。